懐かしい、バイバイ合戦…

この記事は約3分で読めます。

海老名駅から、泉橋酒造まで歩くと決めたのは、そろそろ四時かという日差しの中。

途中までなら日陰を選んでいけるかも、と思いついてしまったから。

駅周辺はタワマン群と住宅街で、そこは日陰を歩けそう。でもその先は、田んぼ。

木陰があればいいけれど…

そんなこんなで、線路脇を歩き始めると、汗粒を乗せた真っ赤な顔で、懸命におしゃべりしながら下校している小学生たちとすれ違います。

子どもたちは、暑さを弾き返せるらしい。

なるべく影を選びつつ、縫うように歩いていると、どこからか叫ぶ声が聞こえました。

「バイバーイ!」

そして、別の方から、

「ばいばーい!」

気にも留めずに歩いていると、また、

「バイバーイ!!」

「ばいばーい!!!」

聞き流していた私の脳裏に、半世紀前の情景が…

あぁ! 自分も小学生の頃にやった、アレ!

一緒に下校してきた友達と、右と左の別れ道でバイバイです。

そのバイバイを言い合って、だんだん離れていくわけですが、姿が見えなくなってからが勝負です。

あらん限りの声で叫びながら、バイバイを最後に言った方が勝ち!

そんな謎ルールのバイバイ合戦…。

タワマンに反響してか、声の主がどこだかは見当つかず。

何度かの応酬の後、突然勝負がつきました。

小学生の頃の私は「負ける」のが嫌で、両耳の穴に指を出し入れしてカサカサ音をさせて、相手の声を聞こえにくくしたりして。でも、完全に耳を塞ぐのは、それはそれで負けなのだと、これも謎マイルール^^;

返事をしなかった子は、もう建物に入っていたのかも知れません。

時代が違い、場所も違えど、やってることが一緒とは ^^

晴天の海老名の水田の写真

・・・・・・・・・

住宅街を抜けると、青々と茂った水田と学校。日が容赦なく照りつけてきます。

こんなとき、日傘があると良いのかなぁ?とちょっと後悔。

迷った末に買わずにきているもののひとつ…

とはいえ、思っていたよりは日陰があり、風のおかげもありで、

15分ほどのお散歩でしっかり汗はかきましたが、めでたく酒造に到着いたしました。

・・・・・・・・・

イートインで涼みながら、

あの〈バイバイ合戦〉、今の自分もやってるかも…、と。

あれは言ってみれば、「感触が分からないほど遠い人への一方的なメッセージ送信…」

そいういう意味では、賀状のやりとりも一種のバイバイ合戦みたいだな、と。

小学生なら、明日また会えるんですけど、大人はね…

いつか、ふっつり切れてしまう…

いや、すでにチラリホラリと切れ始めています…

つながっていたい人とは、繋がるための勇気と努力が大事だな、と。

2025年7月

タイトルとURLをコピーしました